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ゴリラズ伝説

ライズ・オブ・ジ・オーガを趣味で訳しているブログ

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クリント・イーストウッド

「行けパンク…俺の時代を映して」

「トゥモロー・カムズ・トゥデイ」のPVで予期される可能性を発揮し、ゴリラズは今、もっぱら今や根源になっている「クリント・イーストウッド」のPVでゴリラズの勝負を取り上げているプレミアリーグへ近付く準備をしていた。

彼らがそれから16週間以上を費やして制作したものは傑作に他ならなかった。

デイズド・アンド・コンフューズドの事務所での事件にも関わらず、彼らは先の相棒、ジェイミー・ヒューレットを再び借り受け、手元の仕事について話し合った。「どうやってゴリラズのPVの最も素晴らしい前例を創ろうか?」

マードック: 実のところ、俺たちが口を挟むタイプのことじゃまるでなかった。

初めのうち、ゴリラズは単純にパフォーマンスする部分を撮ることが重要であると提案した。これはかなり月並みな考えに聞こえた――マードックがコングスタジオの悪名知れ渡る幽霊の出る墓場で真夜中に射撃をしたいと漏らすまでは。

PV撮影はマードック・ニカルスがオッズを上げることですぐにバンドのプロモーションからチキンレースへとエスカレートした。眼に凶悪な光を浮かべて、マードックは漏れなく墓場でひと晩かけてバンドと撮影スタッフの両方に挑戦した。

マードック: 「お前たちが夜明けまで待っているなら続けられる。できる全てを映せ、長い夜になるぞ。」

2D: なんでそんな海賊風に言うのさ?

マードック(手のひらを上に向けて): もう少しおっかなそうに聞こえるかと思っただけだよ。

このPVはジェイミーによって、カメラの動き全てから照明やデザインまで失敗を許さない驚くほど緻密なストーリーボードで説明された。そしてバンドによって忠実に実演されていった。パッション・ピクチャーのチームはさらにCGの映像と効果を加えた。(コンピューターによるCGの役割。ええ、見たことがありません!) 「クリント・イーストウッド」のPVは、完成までの4ヶ月に、5,000枚を超える原画と25名の人員を要した。

マードック: おっと。見ろよ。アンドリューがおでましだ…

パッション・ピクチャーズのアンドリュー・ルヘマン: そうだな、「クリント・イーストウッド」は突破口だった。「トゥモロー・カムズ・トゥデイ」はみんなの目の前に踏み込む試作品だった。できるだけお金をかけないようにしよう、ちょっと市場を試してみよう、そうして「クリント・イーストウッド」は全てをふっとばしたって感じだった。私は『Mr.インクレディブル』を制作した偉大なる英雄、ブラッド・バーからメールを受け取った。それにはこう書いてあった――「素晴らしい、皆が2Dアニメーションは廃れ3Dアニメーションが台頭していると言う中、現代的で新鮮に見えるこの質と様式の2Dアニメーションを観ることはなんと素晴らしいことか――と、言うようなことを目にすることにはただただ勇気付けられる。」私たちはバンドの成功のためにできる全てのことをしたのだとわかった…勝ち残るために、私たちだけの質の高いデザインを凝らし、質の高い音楽を投入したからだ! 挑戦できるところまで昇り詰めたと感じたし、チームの努力を合わせた時、それは素晴らしい挑戦だった。そして、「クリント・イーストウッド」は私にとって大きな素晴らしき思い出となった。

マードック: わかるぜ。残りの世界が俺の視界全てを支配し始めるところだった。このPVはとても信じられねぇ!

2D: 今でもこの映像は俺の背筋を震わせるよ。全てを変えちゃったんだ。

ラッセル: ぜぇぇんぶだ。

黒地に赤のスプレーが、不吉な予感に至る『ドーン・オブ・ザ・デッド』を連想させるようにゴリラズのロゴを描く。

「生き残りを除く死体の全てが起き上がり殺しにくる。それらが殺した人々もまた、起き上がり殺し始める。」

既に我々はもはやカンザスにはいないことを知っている。ジェイミーもPVを60年代の西部劇風にするために、イントロに少しだけボーカルを加えることを2Dに頼んだ。ラッセルが激しくドラムを蹴る間に、マードックの深いしわがれ声のバリトンの笑い声がつんざく。おおおお、とてもすごく雄々しいですね。

比較的直線的なスタジオのセットでのオープニングでは、カメラの画面からはみ出ている床からせり上がるステージにゴリラズの4人が現れ、そうして互いに中へ外へ動き回るバンドの演出を与える。暗雲とゴーストラッパーの出現を引き金に、この素早い変化は、青いインクと黒いカラスの不気味に切り替わる映像へと変わる。我々は今、コングスタジオの墓場にゴリラズと共にいる。

次の3分間のコースの至る所で、我々は滑稽なあの世の彩色技術の容赦ない連続攻撃に直面し、サルのゾンビと地震と雷とラップをする幽霊と格闘技の出現を目撃する…

2D: 俺たちがそこでしたことは、まじで何とも言えないんだ。

ゴリラズの存在は墓地に埋葬された死なないゾンビの軍隊を目覚めさせた。大地が割れ、厚みのある毛深い腕が突き出し、脚の間のマードック自身を鷲掴む。

2D: マードック、地面から猿人が飛び出てきて君の玉を鷲掴んだこと覚えてる?

マードック: ああ、覚えてるさ。すごくよくな。そいつは俺の玉を強く握り潰し、俺は数週間喘ぎ声が止まらなかったんだ。

霊長類のゾンビはとつぜ…

マードック: 嘘じゃねぇぞ。メロンみてぇに腫れ上がっちまってよ。でけぇ紫のメロンだ。

霊長類のゾンビは突然、演奏に合わせてマイケル・ジャクソンの「スリラー」に出てくるグールのダンスを踊り始める。

無駄な野営地のゴリラである猿人の1体が、特徴ある振り付けの一部がいつも含まれている長年の「彼女の」役目を教えてくれた。ややかすれたニューヨーク・ユダヤなまりで、一軍のヘッドであるフローレンスはさらに次のように説明する。

フローレンス: マイケル・ジャクソンの「スリラー」のPVの模倣であるはずだと皆考えているが、娘と私は思い出せる限りの長い間この役割で踊り続けている。私たちは全ての「死なない猿人ゾンビの群れ」に、50年代への帰り道の合図を触れ回っていた。

どうでもいいですね。

ヌードルは不気味な墓場の襲撃者を、飛んでいる大きなチンパンジーにお見舞いする、素早く小気味よい顔面への蹴りをもって処理している。朝日の最初の欠片が到達することによって、夜の恐怖は全て次第に塵となって消えていく。

マードック: この墓地では奇妙なことが起こったと言っただろ。撮影をするにはすごく良い土地なんだが。

バンド発足以来、他の何よりも勇ましい「クリント・イーストウッド」という一連の動画は、待ったなしで全世界の人種に、ゴリラズの闇、栄光、活き活きした魅力を紹介した。これまでにした旅行の10年分より、ゴリラズの宣伝をすることの方が、地球を震わせ本物の地震を引き起こす程のインパクトがある。

もうひとつ、ジョン・オ・グローツの南の全てのクラブのダンスフロアにゴリラズを激しく植えつけた、エド・ケースとスウィーティ・アイリーによる気の利いた上手いガレージ・リミックスによっても成功のはしごを押し上げた。産業のなかにあるもうひとつの珍しさ、本当にクラブでヒットするリミックスとは実のところ、その誕生の確実性の結果である。

マードック: ゴリラズはスウィーティやエドにリミックスしてくれなんて頼んじゃいねぇんだ。ザ・ミドルロウ・クルーと名乗る曲刀を振り回す悪い海賊の下品な連中によって、マスターテープがコングから盗まれたんだ。

獲物を手に入れて、彼らはスタジオに引き上げ、リミックスし、それからゴリラズという一味の知識を公開した。

冷酷で極悪なギャングと切ることのできない相互関係を築いているマードックは、彼らの豪胆な行動力を称賛し、楽曲のリミックスを承認した。懸命な動きだ。リミックスが全てのクラブを湧き立たせるようおおいに扇動したことを特別に考慮すると、ゴリラズの表面上の不良という印象をさらに高め、オリジナルバージョンを手に入れられなかった観客にも届いた。このリミックスはそうして公式の「クリント・イーストウッド」のリリースに含まれるようになった。

エド・ケースのふたつのステップのガレージ・ミックスと共に、ゴリラズは、緑の谷のどんなに懐かしい郷愁やミルクティや縦縞のボート用ジャケットよりももっとイギリスの鼓動に合っているということを見せつけた。

2001年3月5日 「クリント・イーストウッド」シングルリリース

2001年3月11日 「クリント・イーストウッド」チャートに最高で3位をランキング

ポップカルチャーにおけるこの画期的な出来事は、14週間チャートに留まり、PVとCDの両方がイギリス、ヨーロッパ、及びアメリカで多数の賞を受賞していった。

ラッセル: みんなの考える普通からすると、これは本当にでかいCDだった。俺たちはイギリスだけで750,000枚くらいCDを売った。イギリスでのこの成功は、国際的には俺たちにとって全ての始まりに過ぎなかった。

このリリースと共に、ゴリラズは、1950年代より後のティーンカルチャーの誕生からバンドというものがしていないこと、つまりは子どもやティーンエイジャー、野性的なひと、熟達したひとも同様に引き寄せ、全てを包括し全てを魅惑するために管理・経営した。

いくらかジェネレーションギャップが縮まると、皆が鋭さと展開の速さと素早く切り替わるアニメーションを楽しんでいる間、音楽好き達は、酩酊状態を渡る気だるげな子守歌のボーカル、良き時代のラップの、いかした猫背のダブ・ボーイを掘り下げた。このコンビネーションは冒険的な展望と、解放された真の情熱を古い学校の様式に示した。

部外者の意見を言っているのではない。それは単純に独創性の外で、信頼と尊大さと親切なアプローチをもって皆を招待した。

現在のポップの情勢は、機械的なバンドの単純さと抗うつ薬の常習と、どこの馬の骨ともわからない作成途中の将来伝説になりうる全ての若い職人の偽物の魂との間につまらなさを閉じ込めているにも関わらず、誰かの芸術的な実現は、無能にも笑顔を作ることだけで表現できてしまう。

マードック: お前の痛みなんか関係ねぇ。俺を楽しませろ。さもなくば帰んな。

ある音楽産業の成長が停滞することに対する、人生における冷たく新鮮なひと呼吸だった。

ゴリラズは全ての競争に厳しく当たった。その上、世界をまたぐ国民もまたそう考えた。「クリント・イーストウッド」はイギリスのシングル曲が数年間成し得なかったことをした。

アメリカのチャートで的確に影響を与えた。





メモ ---------------------------------------------------------------

spaghetti western : マカロニ・ウェスタン。1960年代から1970年代前半に作られたイタリア製西部劇を表す和製英語

gouchey : gouchは会陰、あるいはヘロイン中毒者がヘロインを吸った時の状態

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