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ゴリラズ伝説

ライズ・オブ・ジ・オーガを趣味で訳しているブログ

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12D3: 郊外で彼らは怯える

2D: 俺は当時、音楽より映画にハマってた。『Meantime』、『Scum』、『Made in Britain』。わかるかな? しかも俺はゾンビ映画の大ファンなんだ。『ゾンビ』、『死霊のはらわた』、『Zombie Flesh Eaters』。特に、スプラッタ映画の巨匠、ルチオ・フルチにハマった。『Zombie』と『The Gates Of Hell』も本当に好き。あとジョージ・ロメロの映画もすっごい! クローネンバーグの『ラビッド』と『ザ・ブルード』は好きだった。アベル・フェラーラの『ドリラー・キラー』はまた別のかっこよさがある! 『エクソシスト』と『悪魔のいけにえ』もいい。すごく怖い。あ、それと『Cannibal Massacre』も。でもいまだに『ゾンビ』が一番かな。何がなのかわかんないけど、ゾンビの何かがまじでキモい! ゾンビの動きはほんとにゆっくりなんだけど捕まりそうになる! まじでビビるよ、でもだから観ちゃうんだと思う。

スチューポット(もしくは本名でスチュアート・ポット)は、1978年5月23日、デイヴィッドとレイチェルの息子として生まれた。ポット夫妻はクローリー・ニュー・タウン(あるいはクロウ・リア…サクソン人移民独自のネーミングで「烏合を追い払う」という意味である)の、居心地のいい普通の家に暮らしていた。

スチュアートは、少し独り言を言うが、品のある行儀よい少年だった。少し神経質な人達は、若きスチュアート・ポットは多分おつむが弱いだけだろうと、なんとかして捉えていた。彼の教育は、彼自身同様、大体平凡で普通だった。彼とマードックは、共に午年生まれであること以外に、隔てられた生まれと暮らしからめぐり合うことはなかった。

2D: 俺の本当の名前がスチュアート・タスポットとかなんとかだっていう噂が広まってることは知ってるけど、違うよ。ポットだよ。スチュアート・ポット。

デイヴィッド・ポット: 実は、元々は「タスポット」だったんだが、スチュアートが生まれた頃、「ポット」に縮めようかと思う程のからかいの人生を耐えていたんだ。だが深いところで私もスチューもいまだにばかなポット親子さ。

スチューポットが言うことに関わらず、映画と並行して、音楽は彼の人生の大部分をなした。デイヴィッドとレイチェルはふたりとも、うるさいBGMのザ・ジャム、スペシャルズ、ザ・クラッシュ、ワイヤー、バズコックスに合わせて自分の部屋を跳び回っている、興奮しやすい10歳のスチュアートを思い返した。昔彼が作ったテープからは、彼がまたジェイソン・ドノヴァンやファイブ・スター、シャカタク、そしてヒューマン・リーグ(スチューが最も好きなバンド)のファンでもあることがわかる。彼はまた、自身のホーナーを使い、彼が崇拝するオーガスタス・パブロ様式で、シンプルだが印象深いメロディーを巧みに奏でるとても熱心なメロディカ奏者でもある。

2D: そうそう! それについては全部忘れちゃったけど。

スチュアートが11歳だった時、木から落ちて頭を打ち、全ての体毛を完全に失った。やっとまた生えてきた時、その色は輝くような空の青だった。

マードック: 下もか?

2Dはきまり悪そうに下を見て頭を掻いている。

父親のデイヴィッドは遊園地の乗り物の機械工で、全てのそういった電子機器の修理工だ。母親は巨乳の看護師で、スチュアートが持っているひどい偏頭痛に、鎮痛剤をずっと与えていたのは彼女である。この頭痛は、数年後にスチュアートとマードックが共に生活するハメになる事故の後、より一層ひどくなった。

スチュアート・ポットは聖ウィルフリッド大学(偶然にも、クモをベースとした、地元の元祖ゴシックバンド、ザ・キュアーのメンバーが通ったのと同じ学校)を、志望理由がなく、明らかに学力が足りていないにも関わらず、しかし正当な成績を持って卒業できた。

2D: うーんと、みんな知ってると思うけど、「少しの知識はかえってすばらしい」。俺は、卒業後にやりたいことについてなんか、まじで考えたことなかったけどさ。

長い沈黙が続く。

2D: まじで本当に、昔覚えてることについてなんにも考えたことないよ。

驚きました。

2D: 俺はストームチェイサーになりたかった時期を通り過ぎた後、好きなテレビや竜巻、資料に続いて、たくさんの動画を撮った。キーボードと少しの電子部品でごちゃごちゃしているのが好きだった。父さんがいくつかの道具をカスタマイズするのを手伝ってくれたおかげで、俺は新しいキーボードの音と資料を作ることができた。俺たちは本当に、スタイロフォンやモーグ、古いドラムマシーン、音の鳴る電子機器ならなんでも使った。俺はすごくかっこいいと思うカシオのVL-toneを持ってた。ちょっと落ち着くノイズの中で演奏することにひたすらハマってた。もしよかったら、数年前に作ったテープを聞かせてあげられるよ。

いえ、大丈夫です。

2D: 絵を描くことにもハマってて、落書きや画材をいじくり回した。ある点で俺はバンクシーの奴みたいな破壊者になりたかったんだと思う。それだけじゃなく、サブティオ(サッカーゲーム)の変わったゲームや土曜日の仕事にも、本当に力を尽くそうと思う目的はなかった。俺は土曜日だけ仕事をしてて、ユーロ96のサブティオセットを買うのに足りる賃金に昇給させることができていた。それにはユーロ96のボールが全部と、囲いとプレーヤーと、USA94のセットの箱やイタリア90の箱みたいなかっこいい箱がついていた。彼らがすること以外は……

一方、ストークの裏でマードックは、悪友・悪漢・悪党のギャングを集める陰多き者と共に、男にとってばかげていることの全てに陥っていた。行き詰まりの仕事と望みのない予行の、退屈な繰り返しに飽き、彼は「エンジンをかけて」、基本計画を実行に移す決意をした…



メモ ------------------------------------------

12D3 : 123と2Dの掛け合わせ? ゴリラズの、2Dについて歌っている曲のタイトル。2Dのいろは

The Godfather of Gore : 映画監督ルチオ・フルチの肩書き。スプラッタ映画で有名。「マスター・オブ・ゴア」とも。ゴアは血のりのこと

creeps me out : 俗語でぞっとする、気味が悪い

<ニックネーム> or <フルネーム> to give him his full name : 直訳で、「<ニックネーム>、あるいは彼に彼のフルネームを与えると<フルネーム>」。「<ニックネーム> - or, to give him his full name, <フルネーム> - (以下文章続く)」という言い回しもネット上で発見。Special thanks to Quack!

Horses in the Chinese Horoscope : 中国の天宮図の馬。干支の午だと思われる

summfink : =something。コックニー

tuss : Fワードに似たような悪口。勃起の意味も。「タスポットTusspot」のTussの部分で、「クソポット氏」というような悪口に聞こえる

Collars and cuffs : 襟と袖。スラングで、髪の毛と下の毛、また、髪の毛と下の毛の色が一致していること

st Wifred's school : インドに実在する大学。クローリーにある、ザ・キュアーのボーカル、ロバート・スミスを輩出した学校は st Wilfrid's school。誤字だと思われる

A little knowledge is a wonderful thing : 「A little knowledge is a dangerous thing」で「生兵法は怪我のもと」

bloopy : bloopは擬音語

sod : ばか、Fワードなどの悪口、男色家など

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